*”キリノカ”とは
霧の香(kirinoka)の事。良いブドウが育つ産地は、大きい日中と夜間の寒暖差を示しますが、特に収穫期の朝には、その寒暖差による霧でブドウ畑は覆われます。そして、時間がたつにつれて、秋晴れの快晴の空の下、霧が少しづつ空に向かって立ち昇る現象が見られます。その立ち込めていた霧が消えていく様子を、焚いたお香の煙が宙にたなびく姿に見立て霧の香と呼んでいるのです。何だか、ロマンチックな表現ですね!
ブドウの酸味と果実の新鮮味を保ち、そして熟度をあげる昼と夜との大きい寒暖差。霧の香が見られる土地は、良い品質のブドウが収穫できる証拠でもあるのです。
目指すのは日本の各生産地の風土を「何がその土地と土地の産物の本質なのか?」という視点で生産者と共に追求、解釈し、納得できる姿として創る生産品。
狭義の意味での自然派的なアプローチは用いませんが、土地の個性の表現には拘ります。
テーマは「醸して自然」。その土地とブドウを眼で見て、匂いを嗅いで、空気を呼吸し、温度や湿度を肌で感じ、見えない世界を想像し、その風土をボトルに詰める。
ニュージーランドでやオレゴン、そして日本各地での醸造研修を基にして、常に自然に敬意を表したワイン造りに励みたいと思います。
by キリノカ ワイン プロデューサー
テイスト&ファン株式会社 代表取締役
沼田 実
ブドウ栽培・ワイン醸造学科卒業(ニュージーランド国立 リンカーン大学グラデュエイト・ディプロマ 2010年)
英国WSETディプロマ(2005)
米国ワイン教育者協会ワイン・エデュケーター
日本ソムリエ協会認定ソムリエ
略歴
ブルゴーニュ委員会認定ワイン講師(2012~)
ワインオーストラリア認定講師(2012年~)
ジャパンワインチャレンジ最優秀日本人ワイン審査員(2008)
全日本ソムリエコンクール準決勝出場(1989)